この度、私共は一般社団法人北の近江マザーレイク共創会議を2025年4月18日に設立・登記し、北の近江エリアを拠点として、広く世界に向けて持続可能な社会づくりに向けた事業を展開することといたしました。
一般社団法人北の近江マザーレイク共創会議は、持続可能な北の近江地域の創造を目指し、2025年4月に琵琶湖の源流・最北部の長浜市西浅井町に設立された一般社団法人です。
地域の豊かな自然環境や文化的資源を活かしながら、一次産業の振興、研究開発の促進、地域活動の活性化、環境保全などの取組を通じて、地方創生と新たな価値創造に貢献してまいります。
当法人へのご理解、ご協力ならびにご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
代表理事ごあいさつ
古来、先人は、時に厳しくも豊かなこの地の自然環境の中で暮らし、大地の恵みをいただきながら命を繋いできました。
敦賀から北の近江・琵琶湖へと連なる道は、古より日本海の物資を都に運ぶに当たり、日本列島の中で最も高低差が少なく、距離も短いという重要なルートであり、江戸時代、大浦・菅浦・塩津浜の西浅井三港は89隻もの大丸子船で賑わったとされています。
また、戦後間もない昭和24年(1949)には、長浜市高月町(現在)の出身でヤンマーの創業者、山岡孫吉翁がスイスの山間地に立地する精密機械工場をモデルに長年構想を温めてきた「農村精密工場」を当時の西浅井町永原村に開設し、雪深い地域の農家の暮らしを経済面で支えてきた歴史もあります。
しかし、時代の流れの中で私たちの暮らしは大きく変わり、近年、少子高齢化が急速に進むとともに、このエリアの人口減少に歯止めがかかっていません。
今あらためて歴史に学び、地域に引き継がれてきた様々な資源を現代の知恵と技術を用いて活用し、地域のネガティブを自分たちの力でポジティブに変えていこうという機運が再び盛り上がり、滋賀県、長浜市、ヤンマーホールディングス(株)、地元の地域協議会などによる準備委員会での議論を経て、一般社団法人北の近江マザーレイク共創会議は立ち上がりました。
私たちは、西浅井を起点とし、長浜市、米原市、高島市の北の近江地域がさらに輝きを増し、琵琶湖と共に豊かな未来を築いていけるよう、志を同じくする皆様とともに歩みを進めてまいります。
私たちの一歩は小さな一歩ですが、それは同時に、持続可能な社会づくりに向けた大きな一歩でもあることを信じます。
皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人北の近江マザーレイク共創会議
代表理事 三和伸彦